第7回 モチベーションは言い訳

先週のスポーツ界の話題は斉藤祐樹君一色でしたね。東京六大学野球秋季リーグ優勝決定戦で見事勝利投手となり、日本ハムにもドラフト1位で指名され、最高のカタチで大学生活を終えれそうです。しかし、ここまで来るのには大変な苦労があったそうで、その中でも特に大変だったのが、モチベーションの維持だそうです。

4年前の高校3年生時に、甲子園で優勝を果たした早稲田実業。その優勝メンバーの中から9人が早大野球部に入部。しかし、結局残ったメンバーはたったの4人。みんな、甲子園燃え尽き症候群になったそうです。甲子園のあの大声援、注目度は大学野球とは比べ物になりません。早慶戦でも、それは例外ではありませんでした。それが、物足りなさとなって、モチベーションが維持できず、他のメンバーは次々と辞めていきました。そんな中、斉藤祐樹君は「モチベーションはもうないものとしてやってるんで。これからは、モチベーションに期待しているようじゃダメだと思う。」と。当時彼は19歳。19歳の学生からこんな素晴らしい言葉が出ました。

彼によると、周りの環境によって成果が左右されるのは二流。周りの環境がどうであれ、常に成果を出せるのが一流。どんな環境であれ、モチベーションは自分で維持する事。19歳の時に彼はそう考え、一流への道を目指したそうです。こんな話を聞くと、業績が悪くても、「モチベーションが上がらなくて」なんて決して言えません。どんな環境でも、自分でモチベーションをコントロールし、結果を出せる人がプロですね。