第120回 Think Smart 間違った思い込みを避けて、賢く生き抜くための思考法

令和元年に売れたビジネス書ランキング第1位の「Think clearly」の続編です。
・新年の抱負が達成できないわけ
・「自分は大丈夫」と錯覚してしまうわけ
など、52章にわたって、様々な真実を伝えてくれています。

その中で採用活動でも活かせそうな内容を二つご紹介します。

一つ目は、「カサッチー効果」です。これは、人はデータやお金で動かない。理由を大切にするという心理学の用語です。
企業規模や福利厚生、市場シェアなどデータで心が動くのではなく、どういう想いを持って創業し、今何を大切にしていて、将来はどんな社会を実現したいのか、といったストーリーが人の心を動かします。「数値で表現する」は、プレゼンの鉄則ですが、そればかりでは心は動きません。

二つ目は、経営者は自分より優秀な人材を採用したほうが、会社は得をするという真実です。採用では無意識に、言うことを聞いてくれる素直な人、つまり、自分より能力が劣り、扱いやすい人を評価しがちですが、そうなると経営者の実力以上の組織には永遠になれません。

会社を成長させるには、自分より優秀な人材を採用し続けることが最も重要です。他にも目から鱗な真実が満載の一冊です。