第133回 採用コンテンツマーケティング

かねてから採用活動はマーケティング活動だとお伝えしてきましたが、それを体系立ててわかりやすく解説してくれているのがこの本です。

ペルソナを設定し、ペルソナを想像し、就職活動開始前から入社まで、どのタイミングで、どんな行動をして、どのように意思決定するのか、これら一連の体験をジャーニーマップで可視化し、適切なタイミングで適切なコンテンツを提供する。

競合他社には言えなくて、自社では言えることは何か。それをどんなストーリーで伝えるのか。これらをデザインしていくことが、採用マーケティングです。

自社のことを知らない出会ったばかりの学生に、いきなり工場や部品、普通のオフィスを見せても刺さりません。

人の魅力だけで入社まで引っ張ることもできません。情熱的に語っているその貴社の魅力、ライバル会社のA社も言っていたら意味がありません。
マーケティング理論に基づいて採用活動を設計していけば、このような行き当たりばったりな失敗は防げるでしょう。

また、採用に成功している企業は、採用活動のときだけ頑張っていないという共通点もあります。
採用に関係なく、普段から生活や仕事に役立つ情報をSNSなどで発信し、ファンを創っている会社はいざ採用を行うときには、ファンに投げかければすぐに集まります。

このような潜在層へのアプローチ方法も当書で詳しく書かれています。