第133回 媚びなくていい。憧れられよう。

「もっと厳しくフィードバックしてほしかった」。はりまっちが主催しているイベントで、学生が企業の前でグループディスカッションや面接を行い、企業からフィードバックをしてもらうものがありますが、そのイベントのアンケートで一番多い学生のコメントがこれです。学生のイベント参加の動機も「企業からのフィードバックが欲しい」がダントツです。しかし、企業からのフィードバックが物足りなく、ガッカリしている学生が毎回大勢います。

私もフィードバックを聞いていると、みなさん揃って優しい。そのほとんどは良かったところを褒めるばかりで、改善点はおまけ程度に伝えて終わります。企業は採用目的で参加していますから、良い印象を持ってもらうために優しく、傷つけずにフィードバックをされていると思いますが、それが全くの逆効果になっているのが現状です。優秀な学生ほど、厳しいフィードバックを欲しています。真剣に自分の弱さと向き合ってくれる大人に飢えています。そんな大人を見つけると、「この人についていきたい」「この人の下で学びたい」と目をキラキラ輝かせます。つまり、優秀な学生を採用したいなら、厳しくフィードバックすべきです。ぜひ勇気をもって、愛をこめて厳しく学生と向き合ってください。

ただ、「誰が言うてんねん」問題もあります。愛を込めた厳しいフィードバックを、髪の毛ボサボサで、お腹が出ていて、汚れた靴を履いた人が、愛想悪くボソボソと言っても、「言っていることは正しいけど、あなたに言われたくない」と思われます。フィードバックどうこう以前の問題です。清潔感、標準体重、魅力的な笑顔、ハキハキした声、熱量を込めた話しぶり、これらは人事担当者必須の条件です。

あなたが学生の頃「あんな大人になりたい!」「〇〇さんみたいにかっこよく働きたい」と憧れた大人はいませんでしたか?その大人から言われるアドバイスは一言一句響いたことでしょう。今、あなたはその人みたいになれていますか。学生にとって憧れの存在ですか。採用成功の一番の近道は、学生に夢と希望を与えられる大人になることです。学生はそんな大人の厳しい言葉を待っています。