第145回 ネガティブな口コミは、自ら公開する。

志望企業が決まった学生が必ずとる行動が3つあります。

01|志望企業のホームページを見る
02|「志望企業名 ブラック」と検索をする
03|口コミサイトで志望企業の口コミを見る

今の就活生は必ず口コミサイトをチェックしています。

お洒落なホームページや洗練された動画、人目を引く合説のブース装飾、エース社員を投入した楽しい会社説明会。これらで学生の心を掴んでも口コミサイトに1つでもネガティブな書き込みがあれば、一気に学生の心は不安や疑念を抱き、それらを放置してしまうと、選考辞退が起こってしまいます。

これでは今までの努力や工夫が水の泡です。どうせ口コミを見られるのならそれを逆手にとって利用するほうが賢明です。TKOの木下隆行、コロコロチキチキペッパーズなどの芸能人も自分たちへのアンチコメントを読み上げ、笑いに転換したYouTube動画を投稿しています。その堂々とした姿勢にアンチもファンに変化する傾向があるそうです。

元祖炎上芸人のドランクドラゴンの鈴木拓さんは、炎上に対し独自の「2:6:2の法則」を唱えています。2割は自分のことが好きな人。6割は自分のことなんてどうでもいい人。残り2割が自分のことが大嫌いな人。この最後の2割が炎上を起こしているだけ。2割のアンチの心無い書き込みを世間に公開することで、6割の人が味方になって、2割のアンチを攻撃してくれるそうです。アンチコメントを隠さずに公開することで炎上を鎮火した見事な事例です。

採用活動での活用方法は、会社説明会でネガティブな口コミを読み上げて、社員に「これって本当?」と質問して、本音で答えてもらいます。嘘なら毅然と真実を説明し、本当ならそれをどう捉えているのか、どう改善を考えているのかを伝えます。この正直な姿勢が好感を生みます。隠してもどうせバレるのが口コミ。それなら自らオープンにし、正直さや誠実さをアピールしましょう。