第167回 静かに退職する若者たち 部下との1on1の前に知っておいてほしいこと

上司「何か悩みとか困ってることってある?」 部下「いえ、特にはないですかね……」 上司「そうか、順調なんだね。良かった」 1ヶ月後、この部下は静かに退職をしていく……。 2015年あたりから流行り出した1on1ミーティング。多くの企業が取り入れましたが、部下は本音を話すことはありませんでした。 「これって意味...

第166回 わたし、定時で帰ります。3:仁義なき賃上げ闘争編

ホワイトカラーにおける残業は、仕事を効率的にこなし定時で帰る人が損をして、ダラダラと非効率に働き、残業時間が多い人が残業代をたくさん稼げて得をするシステムです。 当書は、そんな残業代を稼ぐために非生産的に仕事をする社員と、定時帰りがモットーの主人公、東山結衣が対峙する物語。しかしこれは本人だけの問題ではなく、企業の問...

第166回 みんなで肩を組む集合写真に気持ち悪さを覚えるZ世代

先輩が後輩のパソコンを指差して指導しているシーン、パンフレットに手を添えた商談シーン、みんなで肩を組んだりガッツポーズしたりの集合写真、斜め上を眺めながら電話をしているシーン。よく就活ナビや採用サイトで見かけます。 これらが日常の様子なら全く問題ありません。ただ普段は全くやっていないのに、広報のためにやっている場合は...

第165回 勤務地と配属先を確約するだけで、採用力がアップする。

リクルートマネジメントソリューションズは、24卒の1,117名を対象にした入社意向に関する調査結果を発表しました。 調査の結果「入社前に勤務地が分からない企業」については62%の学生が入社意欲が下がると回答しました。勤務地ガチャ(勤務地が入社まで分からない状況)を嫌がる傾向を表したデータです。 一方で、近年ジョブ型...

第165回 社長!そんな採用サイトでは絶対にいい人材は獲得できませんよ!

なんともストレートなタイトル。しかもちょっと挑発的。でも、中身はタイトルに見劣りしない充実したものでした。 「採用サイト」とありますが、当書はUI/UX等デザインやユーザビリティの話ではありません。いくらお洒落でカッコいいデザインのサイトを作成しても中身が伴っていなければ意味がありません。 この本のメインは従業員の...

第164回 超ファシリテーション力

採用活動では、インターンシップや会社説明会、先輩座談会、内定者フォロー等、学生とワークショップやディスカッションを行う機会が多くあります。これらの満足度を高めるための大きな要素としてファシリテーターの存在があります。 ワークショップもディスカッションも座談会も、学生に任せっきりにして「さぁどうぞ!」「何でも聞いてくだ...

第164回 「タレントプール」と「アルムナイ」の構築を今から。

2030年。そう遠くない未来に、労働人口が644万人不足すると言われています。2023年時点でも300名未満の企業の求人倍率は6倍を超え、1人の学生を6人で奪い合っている状態です。今後は更に人材獲得競争は熾烈を極めます。 これらに備えて数年前からベンチャー企業を中心に構築が進んでいるのが「タレントプール」と「アルムナ...

第163回 バナナの魅力を100文字で伝えてください

学校の先生の教え方の巧拙(上手or下手)で、教科の好き嫌いが決まってしまうように、同じ情報でも伝える技術によって、受け手の理解度や感情は大きく変わります。 採用活動のメインは伝えることです。自社の魅力、あなたを採用したい理由、あなたがうちに入った後のキャリアビジョン、競合他社じゃなく、うちに入るほうが幸せになれる理由...

第163回 効率重視の学生には、非効率な対応が勝ち筋。

映画やアーカイブ授業は2倍速で視聴。情報はTikTokやYouTubeショート等の短尺動画で収集。最小の労力で卒業必要最低限の単位だけを取得し、卒論がないゼミは大人気。「ダイパ」にこだわる令和の大学生(もちろん全員ではありません)。就活ももちろんダイパ至上主義。 ひと昔のように「エントリー100社した」とエントリー数...