第22回 話せぬ若手と聞けない上司

若手は「上司はいつもブスッとした顔つきでパソコンと睨めっこし、“話かけるな“オーラ満載で空気がとても悪い」と言い、上司は「最近の若手は受身で、こっちが話しかけてやらないと全く会話が無い」と言います。こうした上司と部下のすれ違いは、多くの会社で起こっているのではないでしょうか。

お互い「相手が話かけてきたら、こちらも話す」というスタンスで両者とも他人任せで自主性がありません。「若手から話しかけるべきだ、いや上司から話しかけるべきだ」などの議論は不毛で、立場関係無くお互いが歩みよることが大切です。会話の無さに居心地の悪さを感じているほうが話しかければいいだけです。立場なんて関係ありません。強いて言えば、受け入れる側、つまり上司から話しかけて欲しいものです。学校の転校生でも、転校生から話しかけるのはとても勇気がいります。逆に、クラスメイトから話しかけてあげれば、馴染むスピードも桁違いに早かったはずです。

次の新入社員や中途採用者には、ぜひ受け入れる側から歩み寄ってあげてください。そうした気配りが早期離職を防ぎ、職場の活性化につながります。