第25回 企業が永続するための方法として、新卒採用は最も効果的。

ゴーイングコンサーンといって、企業は将来にわたって事業を継続していくことを前提としており、企業活動は言わば“終わりなき旅”です。一時的に業績が上がっても、それを永続しなければ意味がありません。 短期の業績を上げながら、中長期の視点も並行して持っていなければいけません。

ただ、何十年も目の前の仕事を区切り無くやっていくことは非常に辛いことです。学生時代は、学期の区切りごとに始業式や終業式、進級の際にはクラス替えなどがあったおかげで、気持ちの切り替えができていましたが、企業活動でもこの区切りは、長期に渡って働くためのモチベーション維持にとても大切です。

ある急成長中のベンチャー企業では、この区切りをとても大切にしており、四半期の始めには毎回、多額の費用と時間をかけて大々的なイベントを開催するようです。
大規模なホールを貸しきって、次年度の戦略・方針をスライドショーで社員にプレゼンテーションをしたり、成績優秀者の表彰式、一流シェフの料理が楽しめる立食パーティ、プロの芸人による漫才、社員による一発芸・仮装大会などを行います。直接売上や利益には繋がらないことに、これだけのことをするのには、それだけの効果があると理解しているからです。

これは一例ですが、そこまでしなくても、気持ちの切り替えに最も効果的なものがあります。
それは、新卒採用です。ダイネングループも今期13名の新卒が入社しましたが、新卒が入社することで、オフィスに新鮮な空気が流れ、既存社員の笑顔が増えます。また、昨日まで新人だった2年目社員も先輩らしい顔つきになります。このように4月1日を境に、既存社員は皆一様に活き活きします。

もし新卒採用をしなければ、 たとえ3月末が決算の会社でもその年の4月1日は、いつもと何ら変わらない日常の1日になり、特別な日にはなりにくいのではないでしょうか。
4月1日は気持ちの切り替えに最も適した1日です。この4月1日を更に特別な区切りの日にするためにも、可能な限り毎年新卒採用に取り組むことをお勧めいたします。