第42回 「ゆっくり動く」と人生が変わる

仕事で高いパフォーマンスを発揮するためには、ゆっくり動くことが大切だと著者は主張します。著者は人気TV番組「世界一受けたい授業」などで先生役を務める自律神経研究の第一人者、順天堂大学の小林弘幸さんです。

スピードが求められる現代において、逆説的なことを言っているようにも聞こえますが、現在は経営結果も日々の仕事もスピードが求められるため、多くの人が毎日をバタバタとせわしなく動き回っており、自律神経がボロボロになっているそうです。自律神経がボロボロだと、ミスが増え、判断を間違い、少しのことでイライラして職場環境を悪くするなどといったマイナスなことが起き続けます。逆に、急いでいるときほどゆっくり動くことで、仕事が早く終わるそうです。病院では名医ほど動きがゆっくりだそうです。

確かに急いでミスを連発して、やり直しになれば余計に時間がかかります。中小企業の経営者のような忙しい方の場合、面接の直前までは別の仕事をして、面接時間ギリギリに慌てて面接会場に行くようなこともあるかもしれませんが、その慌ただしい状態では、判断を間違えてしまう可能性があります。

面接前の5分間は心を落ち着かせながら書類に目を通す時間を予め確保しておき、面接会場まではゆっくり歩き、面接中もゆっくり話す。そうすることで、自律神経が整い、採用ミスが減るかもしれませんね。