第42回 最近の人材関連ニュースに対する徒然。

先日10月1日(火)、はりまっち2015がオープンしました。(エントリー開始は12月1日から)早速たくさんの学生に会員登録をしていただき、2015も順調なスタートを切ることができました。この仕事に就いてから毎年10月1日は特別な高揚感に包まれます。

10月1日といえば、もう1つ大きなイベントがありますね。内定式です。今年も各地で内定式が行われました。三井住友銀行では、頭取が「半沢直樹を手本にしてほしい」と呼びかけたそうです。そのうえで、「部下の手柄は上司の手柄、上司の失敗は部下の責任というような悪い上司は当行にはいない」とも伝えたそうです。今期は金融業界人気が半沢直樹の影響をどう受けるのか注目していきたいですね。

内定は、倫理憲章上では「10月1日から正式に出してもよい」となっています。つまり、10月1日までは内定を出すことができません。それまでは内々定となります。しかし、経団連に所属するいくつかの企業で、10月1日を待たずに、内定者としてインターネット上に約1600人の学生の氏名や顔写真が誰でも閲覧可能な状態で公開されていたことが分かりました。企業の採用担当者が内定者フォローの一貫として、交流サイトFacebook上に内定者グループを「公開」の状態で作成し、それが誰でも閲覧可能な状態になったことで発覚しました。

大学関係者は「倫理憲章の形骸化がはからずも明らかになったのではないか」と指摘しています。これらの決まりは、あくまで倫理憲章であって法律ではありませんので、大きな問題にはなりにくいのですが、この倫理憲章という曖昧な決まりに企業も学生もこれまで散々振り回されてきました。

ご存知のように2016年卒からは大学3年(院・専門・短大1年)の3月から就活解禁になりました。これは倫理憲章ではなく“指針”ということで、ある程度強制力を持たせましたが、違反した企業に対し罰則はありませんし、経済団体に加入していない外資系企業などは、そもそもそんなルールはありませんので、またまた形骸化してしまいそうな気がしてなりません。

このような曖昧な状況に対して、私たちは企業さんや学生さんを混乱させないように、常に動向を把握し早め早めの情報提供をお約束します。でも、その前にまずは2015年の採用成功に全力を注ぎます!