第65回 社長が逮捕されて上場廃止になっても会社はつぶれず、意志は継続するという話

「ホリエモン」こと堀江貴文氏が率いたライブドアは、今や誰もが知る急成長企業LINEに吸収されました。しかし、元ライブドア社員の多くは「ホリエモンの意志」を継承し活躍されています。

今のLINEの躍進も、元ライブドアのエンジニアが支えている現状です。IT企業は、優秀なエンジニアを揃えること自体が競争優位性になるため、日々エンジニアの熾烈な獲得競争にさらされています。

そんな中、ライブドアには次々と優秀なエンジニアが集まってきました。それは堀江氏自身がプログラマー出身であり、優秀なエンジニアは自ら口説き落とし、採用していたからです。そして、堀江氏に口説かれた優秀なエンジニアが更にエンジニアを連れてくるという好循環になり、技術力の高いライブドアというブランドが業界に認知されてきました。

ライブドア事件の後、同業のサイバーエージェントがエンジニアを引き抜こうと考えましたが、彼らは一向に首を縦に振らず「それでもライブドアで頑張る」という答えで引き抜き作戦は失敗に終わったそうです。

ライブドア事件後は、対外的なイメージが悪化したため、採用活動は困難を極めたようですが、それでも堀江氏の採用スタイルのように、エンジニアを必死に口説き、集めていったそうです。読み物としても面白いですし、採用の大切さも教えてくれる一冊です。