第67回 面倒だから、しよう

渡辺和子さんの120万部を突破したベストセラー「置かれた場所で咲きなさい」の第二弾。今回も胸に温かいものがこみ上げてくる優しい内容で読後はとても前向きな気持ちになれました。

2016卒の内定獲得済みの学生に入社の決め手を聞いてみると8割以上の学生が、社長や人事担当、先輩社員の「人柄」と答えました。このような自己啓発書を定期的に読み、常に人格を高める努力をすることで、普段の生活だけでなく、採用活動にも良い影響がありそうですね。

面倒なことを自分が率先してやれば人は喜んでくれます。それも面倒さが大きければ大きいほど、相手は感激してくれます。採用活動でも、「ちょっと面倒だな」と思うことを惜しまずにやることが、求職者の心を掴み、入社意思を固めてくれるのです。

面倒なことと言っても、簡単なことばかりです。「説明会や選考の予約者には、前日に確認の電話を入れる」「会社が駅から遠い場合は、最寄駅まで送迎する」「メールの返信はできるだけ24時間以内に」「内定後のこまめな連絡」など、お金もほとんどかけず誰でもできることばかりです。

誰でもできることを、誰にもできないくらい行うことが、採用成功のポイントです。この手間を惜しんだせいで、入社辞退され、また一から採用活動をし直す労力に比べれば遥かに軽い面倒です。ぜひ、面倒なこと、やりましょう。