第80回 嫌われる勇気

世界的に有名な心理学者アドラーの教えを伝えた一冊です。ベストセラーなので、読んだ方も多いかもしれませんね。哲学的な内容で、回りくどい説明も多いため、読みきるのに大変ですが、年末年始などのまとまった時間に読んでみるのも、心のリセットとしていいかもしれませんね。

この読みづらい本を一言でまとめると、「自分の人生に自信を持って生きること。他人の評価は気にしても仕方が無い」ということでしょうか。

これは採用活動でも、とっても重要な考え方だと思います。説明会で話す内容でも、サイトの打ち出しでも、誰からも好かれるような内容にすると、平凡な内容に落ち着き、誰からも嫌われない代わりに、誰の心にも響かない内容になりがちです。「この層には徹底的に嫌われるけど、自分たちの主張はこうだ。これに賛同できる人にだけ来てほしい」くらい明確なメッセージを打ち出すほうが、求める人材が来てくれます。

先のアメリカ大統領選挙を制したトランプもそのスタンスでした。大手予備校の人気講師も、「どれだけ良い授業をしても合わない人がいる。その人に合わせちゃうと、今まで満足していた層に嫌われる」と言っていました。採用活動でも、自社に合わない人材に好かれても仕方ありません。合わない人にどれだけ嫌われても、合う人に好かれれば成功です。合わない層に気を遣う必要は一切ないのです。