第82回 統計学が最強の学問である【ビジネス編】

累計43万部突破のベストセラー「統計学が最強の学問である」を、具体的にビジネスシーンでどう活用していくかが書かれた一冊。先進企業は、統計学をどのようにビジネスに使っているのか、事例も豊富に解説しています。

私たちにとって特に参考になったのが第二章。人事採用においての統計学の活用方法が書かれています。感や経験に頼った採用活動ではなく、しっかりデータに基づいて採用の確率を上げていくことの大切さが説かれています。

「高学歴でSPIの点数も高く、面接でも爽やかで明るくハキハキ話す人材は、みんな大手にもっていかれるよ」と嘆くのではなく、逆に大手では不採用になりそうな人材でも、自社にとって必要な資質や能力を持った人材を見つけ、採用していくことが中小企業の採用では大切です。

よって、なんとなく採用活動に挑むのではなく、しっかり社内のハイパフォーマー、ローパフォーマーを分析し、採用要件を明確にし、それを言語化し、採用チーム全員で共有して初めて、採用活動をスタートしなければいけません。専門用語も多く、なかなかハードな内容でしたが、今後の採用活動において時間がかかってでも、ぜひ読んでおきたい一冊です。