第113回 売上を、減らそう。

ロイヤルホスト、ワタミ、幸楽苑など、営業時間や日数を短縮しながら、業績を向上させている企業が増えています。

姫路駅前にあるショッピングセンター「ピオレ姫路」も営業時間を1時間短縮し、増収を実現しました。

プライベートの時間が増えたことによって従業員が活き活きと働くようになった結果なのか、そもそも労働集約型ビジネスの常識だった“営業時間の拡大=売上の拡大”という公式が間違っていたのか分かりませんが、営業時間を短縮し、業績向上を果たしている企業が増えているのは紛れもない事実です。

今まで減らすことができないと思っていた残業をゼロにしても、業績に影響が出ないかもしれません。

短期的には少し下がったとしても、それがきっかけで優秀な人材が採用しやすくなったり、離職者が減ったりするなど、長期でみれば会社にとってはプラスになるはずです。

「どうしてもこの会社と取引したい」と思ってもらえたら、顧客が時間を合わせてくれます。

残業することで得ていた顧客満足を、限られた時間で最大化することがこれからの経営には必要です。それを達成するためのヒントが本書には散りばめられています。