第37回 起業家

「アメーバブログ」、「アメーバスマホ」でお馴染み、サイバーエージェント社長の藤田晋氏の回顧録です。前作のベストセラー「渋谷で働く社長の告白」の続編で、2004年以降に、赤字続きだったアメーバ事業を黒字に転換するまでの苦悩が綴られています。 黒字転換の話は本書を読んでもらうとして、ここでは、藤田氏の採用や人材に対する考...

第36回 就活エリートの迷走

高学歴で、面接受けや筆記テストの点数は抜群。しかし、入社後活躍せず3年待たずに辞めていく。 こんな就活エリートの迷走を分析し、原因追究をし、解決法を提案する一冊です。 解決法として挙げているものの一つに「採用活動時期の分散化」があります。 これは、企業が同じ時期にヨーイドンで採用活動をするのではなく、ユニクロが大...

第35回 人を動かす2 デジタル時代の人間関係の原則

世界的ベストセラー「人を動かす」を現代版に分かりやすくリメイクされた一冊です。 初版は76年前に発行されていますが、原理原則は今でもまったく変わっていません。この原理原則を今のFacebookやツイッターなどSNS全盛期の時代にどう活用するかが書かれています。 前作をお読みの方は新しい発見は少ないかもしれませんが、...

第34回 何者

第148回直木賞に選ばれた作品「何者」。 著者の朝井リョウ氏は23歳で最年少受賞です。主役は就活生。23歳の著者だからこそ書けるリアルな内容で、現在の就活生が何を考え、何を求めているのか、どんな気持ちで生きているのか、とても参考になりました。 物語は、意識が高いと言われる男女5名の就活生を中心に描かれます。「学生団...

第33回 僕たちはガンダムのジムである

世の中は1%の「すごい人」(ガンダム)ではなく 99%の「その他大勢」(ジム)が動かしている。 就活コンサルタントの常見氏が、アニメ「機動戦士ガンダム」に例えながら、普通のサラリーマンのこれからのキャリア論を展開しています。 「ガンダムは、企業社会の縮図である」と常見氏は言います。(ちなみに、お笑い芸人土田晃之も「...

第32回 週刊ダイヤモンド 「今、入るべき会社 就活親子の大誤解」

就活の解禁日である12月1日発行の週刊ダイヤモンドは、 「どの会社に入ったらいいのか」という、就活に臨む学生自身やその親御さんにとって気になる永遠のテーマでぶつけてきました。 「人気業界の大誤解」、 「人気職種の勘違い」 、「IT業界の新卒に“破格”の高額年収も一寸先は闇の熾烈な業界事情」、など、就活生の間で流れる噂...

第31回 ストレスマネジメント入門

人事コラムで、ゆとり世代の対応方法を記載しましたが、それでも「怒られることに慣れていない」、「ストレス耐性に弱い」といった特徴があります。これからの時代、経営者や人事はストレスマネジメントの知識を身につけていて損は無いと思います。 この本は、ストレスマネジメントの理論から身近な具体例を交えた実践法まで詳しく書かれてお...

第30回 ホウレンソウ禁止で1日7時間15分しか働かないから仕事が面白くなる

今、経済界で大注目の未来工業創業者山田昭男さんの著書。年間休暇140日+有給40日、残業禁止、定年70歳、育児休職3年、社員800人全員が正社員。それでも儲け続ける秘訣が書かれています。 月に1週間以内なら会社をサボってOK、ホウレンソウを禁止、部下が成長するために上司は頑張るな、営業ノルマなし、など常識とはかけ離れ...

第29回 特定の人としかうまく付き合えないのは、結局、あなたの心が冷めているからだ

長いタイトルですが、内定者や新入社員など、今の若手社員の必読書としてお勧めします。 学生時代は気の合う友達とだけ接していれば良かったものが、社会人になった瞬間、そうでなくなる現実。仕事ですから、気の合わない人、価値観の合わない人、生理的に嫌いな人とでも協働しないといけません。 若手社員も、それくらいは理解しつつも、...

第28回 君は、こんなワクワクする世界を見ずに死ねるか!?

「海外に支店を出す際、現地の責任者として社内の若手を抜擢するも本人は拒否」。このような状況が今多くの日本企業で起こっています。自社のグローバル戦略に興味関心を持たない人材が多いようです。 この本は、そんな人材に対し、実際に世界で活躍する人々を例にあげ、世界はいかに素晴らしく、エキサイティングであるかを教えてくれる一冊...