第27回 アイデアは考えるな。

面白法人カヤック代表の柳澤氏の著書。人材業界に属する者はみな、このカヤックの斬新な採用手法に注目しています。就活は無駄が多いという考えで、「節就宣言」という採用方針を打ち出しています。 具体的には、受験する前に、他社の志望動機をカヤックに提出し、それで合否の可能性を判定をしたり、顔写真を先に送り、「カヤック顔」かどう...

第26回 私、社長ではなくなりました。 ― ワイキューブとの7435日

一世を風靡した人材会社「ワイキューブ」の創業者であり元社長の安田氏が、ワイキューブの設立から倒産までを赤裸々に綴った一冊です。ベストセラー「千円札は拾うな」の著者でもある安田氏が書かれただけあって内容も面白く、また同業界ということもあり、大変読み応えがあり一気に読みました。 安田氏は「人」こそすべてという考え方であり...

第25回 就職戦線異状なし

織田裕二主演、槇原敬之の大ヒットソング「どんなときも」が主題歌の映画「就職戦線異状なし」の原作です。空前の売り手市場と言われたバブル期に、就職活動に奔走する若者の姿をリアルに描いています。 優秀な学生の青田買い、内定者フォローでのVIP接待、面接には全員交通費支給、研修名目の海外旅行など、バブル期の就活を知らない私た...

第24回 一生食べられる働き方

著者は元Google米国本社副社長 兼 日本法人社長の村上氏。それ以前にも外資系企業を数社渡り歩いており、考え方が非常に合理的で新鮮でした。 そんな村上氏も元はマルクス主義を心酔する左翼学生だったそうです。それでも資本社会に身を置くうちに考え方を変えざるを得なかったのでしょう。印象に残った彼の主張を以下に記します。 ...

第23回 学歴の耐えられない軽さ やばくないかその大学、その会社、その常識

著者は「みのもんたの朝ズバッ!」でコメンテーターもしている海老沢氏。私立大のトップである早稲田大学政経学部の入学者のうち、一般入試者の割合はたった39.3%という事実をあげ、大学名だけで判断する企業の採用活動に疑問を呈しています。また、就職人気ランキングを上げるために、企業が大学サークルにビールの差し入れをしている裏事...

第22回 話せぬ若手と聞けない上司

若手は「上司はいつもブスッとした顔つきでパソコンと睨めっこし、“話かけるな“オーラ満載で空気がとても悪い」と言い、上司は「最近の若手は受身で、こっちが話しかけてやらないと全く会話が無い」と言います。こうした上司と部下のすれ違いは、多くの会社で起こっているのではないでしょうか。 お互い「相手が話かけてきたら、こちらも話...

第21回 采配

今回は、スポーツ人の落合元監督が書かれた本をご紹介します。ダイヤモンド社が編集されているため、ビジネス書風に仕上がっており、とくに人材育成に関しては、他の人事本よりも参考になることが多く大変勉強になる一冊でした。 基本的に落合元監督は、選手を信頼し任せきります。英智選手がフライを落球し、それが原因で試合に負けてしまっ...

第20回 ハロワ!

28歳の嘱託新米社員がハローワークの相談員として働き、そこで繰り広げられるさまざまなドラマが描かれた小説。 丁寧に求職者の身上話を聞くあまり、常連客に囲まれる日々が続く主人公の沢田。上司からは、「リピーターを作るな。リピーターがいるということは、就職が決まっていない証拠だ」と怒られます。美容師やキャバ嬢なら指名リピー...

第19回 中小企業ミシュラン ~ずっと働きたい「従業員300人以下」の会社選び~

この本は、学生にとってわかりにくい中小企業の実態や魅力をわかりやすく解説し、実際に著者が選ぶお勧め中小企業の紹介もされており、学生の目を中小企業に向けるきっかけとなる一冊です。ちなみに、はりまっちのお客様では、「ショーワグローブ㈱」様が紹介されています。 実際私たちが学生に中小企業を勧める際にも使えそうな言葉も多数あ...

第18回 軋む社会–教育・仕事・若者の現在

「同じ大学卒でも20年前とはレベルが違う」「本来なら学校で教えておくべきことを会社が教えないといけない」こんな声をお客様からよく耳にします。 私たちが普段接しているのは、大学生活も後半にさしかかった学生であり、それ以前の教育には関わることができず、お客様のお悩みに対して何もできない自分に歯がゆい気持ちでした。そこで、...