人事コラム

第99回 成功企業の表面だけを真似しても、上手くいかない。

「夏の思い出を作ろう。死ぬほど成長したという思い出を」
「ひと夏で、ひとは変わる」
「おそらく天才ではない君へ。努力の天才であれ」
これらは過去に放送された東進ハイスクールのCM中に流れたキャッチコピーです。受験生でもないのに毎年このCMを見るとワクワクして、心が躍ります。言葉は、人を動かす力を持っています。

採用活動でも、磨きぬかれた言葉を発信し続けることで、入社意欲を高めることができます。この東進のコピーは、夏インターンの集客の際にも参考になりそうです。ただ、他社の素晴らしいコピーを真似したり、方法論だけ取り入れたりしても、良い結果は出ないでしょう。このコピーが生まれるまでには、恐らく自社のUSP(ユニークセリングプロポジション/独自のウリ)を徹底的に考えたり、ペルソナを設計(仮想人物の設定/一人の人物が明確に想像できるまでターゲットを絞り込む)したり、両者の共感の接点はどこなのか、アイデアを練ったり、ディスカッションしたりして、ようやく生まれてきたものだと思います。

「How to say」より、「What to say」。
これは有名なコピーライター養成学校で一番初めに教えることです。多くの人は「How to say」に興味を持ちますが、良いコピーは「What to say」が徹底的に考えられています。

この時期、インターンのコンテンツに悩まれる企業様も多くいらっしゃいますが、これも同じで他社のコンテンツを真似しても上手くいきません。上手くいっている企業は、ビジョンやインターン開催の目的、ゴールが明確で、自社の魅力への落とし込み、採用までのリテンション(繋ぎとめ)まで完璧にデザインされています。その一部に過ぎないコンテンツだけを真似しても、何のメッセージ性もないインターンになってしまい、満足度は高められても、自社の採用に結びつけるのは難しいと思います。学生も本物か借り物かぐらいは見抜けます。ぜひ「What to say」から考えてみてください。